僕はブーン系小説を知っているぞ!?
はてなさんのサーバーを極小ミリとはいえお借りしているにも関わらずそれを無駄遣いしては凡そ不徳の為す行為に当たるだろうと思うのでちょろっとではありますが、僕の青春の話をします。
ここから自分語りになりますが、僕がスマートフォンという文明の利器にしてこの人生を堕落させた一番の要因を手に入れたのは中学生の頃です。
指をフリックするだけで検索が行えるというのは、簡単に情報の海を泳げるということでもあります。
そんな中、僕はあるまとめサイトにてその作品に出会いました。
「ツンが引っ越してきたようです」です。
http://boonsoldier.web.fc2.com/hikkosi.htm
(こちらとても面白い話なので是非読んでいただきたい作品です。キャラの濃さが飽和しているのに更に上塗りしていく流れには胃もたれ必須でしょう。)
元々、SSを多少ながら読んでいた身でしたが、この作品にはある決定的な違う要素があり、それが僕を強い興味へと誘いました。
AAによる感情表現です。
頬に;がつけば汗をかいているように見えますし#がつけば怒っているように見えます。
そう、地の文とは別に表現の盛り込まれた漫画と小説の融合のような形態は僕にとって初めてのものだったのです。
会話劇で行われるSSと違い、地の文が書き込まれていたこともこの作品が強く興味を惹きつけた要因の一つでしょう。
読み易いし面白いしなんか小説読んでいる感覚になる。僕はその日からブーン系小説というジャンルにのめり込むようになったのです。
施川ユウキ先生著のマンガ「バーナード嬢曰く。」の一巻の作者のコメントには「昔読んだ作品が今の自分を形作っている」というものがあります。
至極当然な事ではありますが、でもその人という人間を語る上で無くてはならない大事なことです。
つまり、僕はオタクとして生きる青春の日々をラノベでもなく、ブーン系小説と生きてきたのです。
まあ、2ちゃんねるの使い方だとか作品の探し方とかは正直今になっても全然わからんので当時読むのに利用していたサイトは基本的にまとめサイトでしたし、偏見ながら2ちゃんねる生まれの小説を読んでいるなんて事を伝えたら世間的にヤバい側のオタクに分類されてしまうのでは? という子供ながらの不安もあったので青春でありながらこの趣味は僕一人の閉じこもった世界で育まれていくことになります。
いやあ、共有できたらもっと楽しい青春だったかもしれないですね。ROM専でもスレに参加しなかったのは勿体無かったかもしれません。今は仕事が忙しかったり他の趣味に時間を費やしているので、まだまだ盛り上がっていたあの時期が恋しいですね。
ところで、傑作SSは書籍化されるのにブーン系はされないのなんでなんですかね?
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 単行本